貴金属ETF:弱いドルをヘッジする一手法
【ETF TRENDS 2009.11.1】
米ドルはその力強さを失い、さらなる景気刺激策があれば更に下落する可能性もあります。しかし、ETFを利用することにより、貨幣価値を保護する手段が考えられます。
米国政府の景気刺激策はドルの価値を低下させる結果となりました。ETFの専門家であるGary Gordonは、「今後、価値が低下したドルの流通によりインフレ圧力が増大することが予想されるが、どの投資家もそれをヘッジする手段を検討しなければならない」と言います。
このインフレとドル安を克服するリスク・リターンの見合った一手段としてGordonは比較的低リスクである貴金属ETFの利用を提案します。
SPDR Gold Shares (NYSEArca: GLD)の「リスクグレード」は76であり、S&P500株価指数のリスクグレード83に比べて低リスクとなっています。
金価格はすでに1オンス1,000ドルを突破し、他の貴金属のほうが魅力的に見えるかもしれませんが、まだ金に固執する理由もあります。(過去の記事「金相場は過熱しているか」を参照)
そうは言っても銀も忘れてはいけません。銀は最近金をアウトパフォームしています。iShares Silver Trust (NYSEArca: SLV)は年初来43.8%の上昇を記録しました。(記事「なぜ銀はアウトパフォームしているか?」を参照)
(下記リンクの下二つがそれぞれ、上記文章中の参照記事のリンクです。残念ながら英文です。)
あまり深い分析ではないですが、要するに米ドルを中心に紙幣がじゃぶじゃぶになっている現在、第3の通貨といわれている金が上昇しやすい環境にあり、また、いずれ紙幣の増発がインフレ圧力を助成するはずなので、インフレヘッジ面からも貴金属のETFの利用価値があると言っています。
「リスクグレード」は、たぶん、ボラティリティー(変動率)を指数化したもので、数字が低いほとリスク(ボラティリティー=変動率=標準偏差)が低いことを意味します。(ちなみにファイナンス、金融で言うリスクは、一般的な意味である危険や損失ではなく、単に資産の値動きの大きさを示します。)
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