ありそうでないETF

「ありそうでないETFは?」と聞かれた時、皆様はどう答えるでしょうか?
ベトナム、トルコ、インドネシア、アフリカなどの新興国、フロンティア国のETFも登場し、ETF of ETFsやヘッジファンド指数に連動するものや、アクティブ運用型のETFまで登場し、「ないETF」を探すのに苦労します。

ところが身近なところに「ありそうでないETF」があるのです。それは「日本の債券に連動するETF」です。もちろんグローバル債券ETFの一部に日本の国債が組み入れられてはいますが、世界中どこを探しても日本債券単体のETFが見つかりません。国債も社債も、短期も長期もありません。(どこかで見つけた方はご一報を!)

債券ETFはある意味で日本人にとって最も必要なETFの一つです。少なくとも2番目に大切なETFです。なぜなら日本人にとって最もベーシックなETFポートフォリを作ろうをした場合、日本株式と日本債券のETFが必要だからです。

なぜないのか考えてみました。
日本の債券利回りがあまりにも低いからニーズがないからでしょうか?確かに10年で1.3-1.4%の国債利回りは高くはないですが、だだ極端に低くもありません。(過去には1%を割ったときもあった。)
ただし重要なのは、それは投資家が決めることであり、取引機会自体を供給することに意義があるわけです。それにこの利回りでも、市場の半分は買い手ですから、買いのニーズがないということはありません。

別の理由を考えてみました。商品組成するのは運用会社ですが、唯一の(?)収益源である信託報酬は国債ETFなら0.2%が限度です。特にあの利回りですからこれ以上とるとほんとに誰も買いません。
というか個人向け国債との比較で、信託報酬取る余地が全くないというのが正解かもしれません。
ちなみに5年固定の個人向け国債のスプレッド(手数料相当)は0.05%です。(しかも途中売却時も含めて元本保証)10年国債に連動するETFであれば現実的には信託報酬は0.1%以上はとれないでしょう。

しかもそこからもろもろのコストを差し引かなくてはなりません。おそらく最大のコストは指数のライセンス料です。
日本の代表的債券指数はほとんどNグループ(N証券かその関連会社)が保有しています。例えば債券総合指数ならNXXXXX BPI総合など。
運用会社がその指数を参照する場合、指数使用料(ライセンス料)を支払うことになります。それがNグループならさほど安くないのは想像に難くありません。最初から赤字です。
つまりNグループ以外の運用会社が国内債券ETFを出せる環境にはないわけです。

であれば、そのNグループの運用会社が自前の指数に連動する債券ETFを作りだすのが最短です。NEXTファンドとかいうシリーズに加えていただけると大変助かります。ボベスパ、RTS、レアル、ルーブル、ルピアもいいのですが、その前にもっと基礎的な国内債券のETFを一本でも出すことのほうが大切なような気がします。

以上サイト管理者の勝手な想像ですので、当然事実と異なる場合もあります。


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